そういえば図書館で借りた本、もう返却期限まで1週間切ってるんだよなぁ…そんな訳でそのうち短編小説集2冊のレビューを書いておきますね。
まずは、「小説の入り口」を考えた上で、「とりあえず基本は抑えておくべきか?」と思いチョイスしたのが、筒井康隆御大。でも「自選グロテスク傑作選」というサブタイが付いたこの本をチョイスしてる辺り、微妙に間違ってるとも言えなくもないが、どうなんだろう。筒井ファンの皆様教えてプリーズ。
最も、筒井御大の作品に触れたのはこれが最初という訳では無い。無論、様々なメディア…漫画や映像などで多少筒井作品に触れてはいたし、実際そんな人も多い筈。まあそんな中で「筒井漫画涜本」(本当はサンズイに賣だけど、そんな漢字無ぇ!)と「うつうつひでお日記」は最も参考にした「漫画」ではありますが。ここらへんも後で尼アフィ貼っておきますね。
そんな訳で前置きもそこそこに、短編ごとにちょこっと感想。
・ポルノ惑星のサルモネラ人間
表題作。おっぱい太陽だの、ペニスズメだの、まんこバレエ(そんな単語は実際は出てこないが)だの、グロテスクというより、いちいちサイケデリックなアドベンチャー作品。SFと言われても実はピンとこない私ではありますが、サイケデリックだのアドベンチャーだのそういう単語が出る辺り完全にビジュアル世代ですね!
恐らく中学生の頃に見たエロ夢とハリウッド映画をミックスしたらこんな感じにはなるんだろうが、むしろ筒井先生がその頃見た夢がこんな感じだったとか?そしてその中で議論されている内容、コレもその内容を思い出した時に、ふと出てきた疑問を自ら解決しようとしているような。で、出た結論=あのオチという事なんだろうけど、やっぱちんことまんこは有った方がいい。でもちんことまんこにも自由は必要な訳で。
そんなちんことまんこの自由と責任を説いた作品、と言えば合ってるんだろうか?だいたいあってる。自分で言うな。
・妻四態
一人芝居の脚本のようなノンストッポツッコミオンパレード。「漫画涜本」ではけらえいこがコレ描いてたっけ。
お笑いのツッコミ担当に声を出して読んでもらいたいテキスト。てかお笑いのネタ作ってる人ってこういうの読みながら原案書いてくんかなぁ。多分だけど。芸人さんとそんな話したこと無いから解りませんが。
・歩くとき
片方でウィキペディアを読みながらもう片方でふみコミュニティを読むようなマルチタスク医学テキスト2.0。遠慮なく入り込んでくるいやらしい神経系統アラート(ふざけたウイルスにも見えなくもない)にはさすがにやられた。ありえねえ。これが御大の底力か。
そういや人間何かショックが有ると数秒で様々なイメージが思い浮かぶというが、ショックも何も関係なくただ歩いているだけなのに人間にはこんなにものすごい量の情報を入れられる訳なのですね先生!多分違うかもしれませんが!
・座右の駅
机の上の楽屋オチワールド。微妙に読んでて悲しくなってくるのは何故だ。聞こえない筈の雑音が多いってのは羨ましい気もしないでもないけど、先生あなたは机の上に何匹の自分と世界を飼ってるんですか。でもくりえいちぶってそんなモノだよね。
・イチゴの日
これもまつざきあけみが「漫画涜本」で描いてたっけ。マスコミに対するアンチテーゼも含めてるんだろうとも思われるが、要はいじめのメカニズムの解説ですよねコレ。しかもどっちも真っ黒!ピンクと黒の絵の具を混ぜても真っ黒!あとは黒く「染める」か、どこまでも黒く「なる」かの違い。人類皆楽太郎。関係ないけど昔住んでた団地の近所に楽太郎の母親が住んでたけど、商店街のそば屋閉めたって昔聞いたけどまだ健在なのかな。
・偽魔王
何かこれが一番テンポ良くて読みやすかったなぁ。テーマも解りやすいし。とにかく派手に肉片とうんこを飛び散らす、色々な意味で勧善懲悪なストーリー。それにしても筒井先生って人がキチガイになった瞬間ホントにうんこ出してくるのが好きだよなぁと思いました!大概はしょんべん垂れ流しパターンが多いのに。うんこちんこまんこしっこはやっぱり解りやすい。故にその言葉そのものが封殺されがちですが。
・カンチョレ族の繁栄
何かコレもアドベンチャーな感じですが、「ポルノ惑星~」と違ってひたすら軍国主義的な権威に中指立ててるような、固い脳味噌に切なさという単語を刷り込ませるそれだけが目的とも見れる作品。それ故なんとな~く読後感に後味の悪さが。これもまた先生の目的かどうかは知りませんが。
まあこんな感じで。
ちなみにあとがきはモブ・ノリオ(ex.ウルトラファッカーズ)。彼は「漫画以上の表現を文章だけでやってのけた」的な事を書いていたけど、さすがに筒井御大のファンクラブに入っていただけは有って見事な言い当て方だと思った。いや逆に言うと「これどうやってびじある化するんだ」という疑問も有りますが。うんこ漏らすとか別として。脳内でびじあるに変換するにしてもやっぱ少し難易度高いんですよ!
でも、方法にするのもそんなに難しくはないのも確か。「夢」という形にすれば、案外どんなキチガイめいた事もびじあるとして表現できますからね!
そう、多分筒井御大は夢をテキスト化→意見というツナギを加え→作品としてのレベルまで持っていく、という作業が得意な方に違いない。きっとそうに違いない。そう思いましたとさ。って、なかなか失礼な発言だなぁコレもw
という訳でまずは本作の尼アフィ。買ってない(図書館で借りたからね)くせに!
- ポルノ惑星のサルモネラ人間―自選グロテスク傑作集
-
- 発売元: 新潮社
- 価格: ¥ 540
- 発売日: 2005/07
- 筒井漫画涜本
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- 発売元: 実業之日本社
- 価格: ¥ 999
- 発売日: 1995/10
- うつうつひでお日記
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- 発売元: 角川書店
- 価格: ¥ 1,029
- 発売日: 2006/07/06


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